イソフラボンの大百科

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イソフラボンの抗酸化作用とは

1.イソフラボンと抗酸化作用

イソフラボンは女性の身体を整える働きが知られていますが、実はもうひとつ、抗酸化作用も見逃せない働きです。
抗酸化作用といえば、アンチエイジングと深い関わりがあり、美と健康の維持に欠かせません。
大豆に含まれるイソフラボンには、なぜ抗酸化作用があるのでしょうか?今回はイソフラボンと抗酸化作用の関係について、詳しくみていきましょう。


1-1.イソフラボンにはなぜ抗酸化作用があるの?

イソフラボンとは、植物が持つ苦味や色素となるポリフェノールの一種です。
ポリフェノールの数は自然界に5000種類以上あるといわれ、それぞれが高い抗酸化力を持っています。
ポリフェノールの中でも、イソフラボンは特に強い抗酸化作用を発揮するといわれていて、近年ではその効果に期待が集まっています。

また、イソフラボンは大豆のどの部分から抽出されかによって成分が異なります。
大豆胚芽から抽出されたイソフラボンは、丸大豆から抽出された成分より1000倍もの抗酸化力を持ち、非常に高いアンチエイジング効果を発揮する力を持っています。


1-2.そもそも抗酸化作用って?

私たちの身体は、加齢とともに衰えていきます。
つまり、老化です。
ではなぜ加齢が進むと老化が進んでしまうのでしょう?その原因は、酸化物質に変化した酸素にあります。
この酸化物質を取り除く働きが、抗酸化作用なのです。

呼吸から取り込まれた酸素は、体内の栄養を燃焼させてエネルギーに変換させます。
このうち約2%は、体内に浸入した細菌やウイルスを除去する働きを持つ「活性酸素」へと姿を変えます。
この働きからもわかるように、活性酸素は本来、免疫力を高めるために必要な物質です。
ところが、紫外線やストレス、偏った食生活、煙草、そのほか乱れた生活習慣が影響して、活性酸素の量が必要以上に増加してしまい、細胞まで攻撃するようになってしまうのです。

細胞がダメージを受けると、鉄などが酸素に触れると錆びてしまうのと同じように、細胞も錆びついてしまいます。
この状態を細胞の酸化と呼んでいます。
酸化が肌で進むとシミやシワ、頭皮だと白髪や抜け毛といったように、老化を進めてしまうのです。
この老化の原因となる酸化を食い止めるには、活性酸素を取り除かなければいけません。
つまり抗酸化作用とは、酸化の原因となる活性酸素を除去して老化を防ぐ働きなのです。

2.抗酸化作用が強いイソフラボンの種類

高い抗酸化力を持つイソフラボンですが、実はイソフラボンは大きく2つの種類に分けられます。
どちらを摂取するかによって、抗酸化作用の効果に大きな差が出てくるのです。
では、より高い抗酸化力を持つイソフラボンとは何なのか、みていきましょう。


2-1.強い抗酸化作用を生み出すのはアグリコン型イソフラボン

イソフラボンは本来、自然界の中では配糖体と呼ばれる形で存在しています。
大豆の中に含まれる配糖体イソフラボンは、周りに糖がくっついている状態です。
アグリコン型とは、この配糖体から糖がはずれた状態のイソフラボンのことで、高い抗酸化力を持つダイゼインと呼ばれる成分を含んでいます。

先ほど、大豆胚芽から抽出されたイソフラボンは高い抗酸化力があるとご説明しましたが、そのイソフラボンこそ、ダイゼインなのです。
その抗酸化力をさらに強力にするのは、吸収率の高さにあるといえます。

配糖体のイソフラボンは、周りに糖がくっついている分、分子が大きく、体内には2割程度しか吸収されません。
腸内細菌の働きによって糖が分解され、吸収されやすい形に変わりますが、吸収のピークを迎えるには約8時間もかかってしまいます。
ということは、それだけ抗酸化作用も期待できないのです。
一方のアグリコン型は、糖がはずれ分子が細かく、はじめから吸収されやすい形で存在しています。
吸収のピークも2時間ほどしかかからず、配糖体に比べ約3倍も多く吸収されていきます。

ですので、最も強い抗酸化作用を持つイソフラボンを選ぶなら、ダイゼインを含んでいるアグリコン型を選んだほうが、より高い老化防止効果が期待できるのです。


2-2.アグリコン型イソフラボンの摂取方法

アグリコン型イソフラボンは、主に味噌やしょうゆなど、大豆発酵食品に多く含まれています。
これらの食品は、日本人が伝統食として昔から口にしてきた大豆製品なので、日常的に摂取している方も多いでしょう。

ところが、現代は食の欧米化が進み、私たちが当たり前のように食べてきた大豆製品の摂取量が減少しています。
イソフラボンの大豆製品からの推奨摂取量は、1日40~50㎎とされています。
ですが実際の平均摂取量をみると、14~18㎎と大幅に下回っているのです。
特に若い世代にその傾向が強くみられ、京都大学名誉教授、家森幸男先生が兵庫県西宮市の女子大生を調査したところ、1日12~13㎎しか摂れていないという結果でした。

イソフラボンは味噌やしょうゆといった発酵食品の他、豆腐や蒸し大豆からも摂取できます。
厚生労働省では、大豆製品の摂取量は1日100gが望ましいとしています。
食品にイソフラボンがどれだけ含まれているかわかりづらい場合は、食品の重量を目安に摂取するとよいでしょう。


2-3.不足しがちなイソフラボンはサプリメントで補いましょう

厚生労働省では、イソフラボンの1日の「摂取上限」を70~75㎎と定めています。
イソフラボンは通常の食事だけでは意外と不足しやすく、また1~2日ほどで体内から排出されてしまいます。
サプリメントであれば、身体に吸収されやすいアグリコン型で摂取できるので、抗酸化作用も強められます。

現代はストレス社会ともいわれ、活性酸素の影響を受けやすい環境に私たちは生きています。
また、喫煙率は減少しているものの、紫外線の影響は年々増加しています。
さらに食習慣の乱れや睡眠不足など、日常の生活の中で常に活性酸素の影響を受けているのです。

酸化は普段から対処していけば、その影響を抑えることができます。
普段の食事に上手にイソフラボンサプリメントを取り入れ、老化に負けない身体を維持していきましょう。

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